「過去に捉われず“未来発想”へ」

当社は今期（17年8月期）、新しい経営ビジョンの実現に挑みます。消費者の服に対する価値観が変わる中、「ジェニィ＝子供服メーカー」だけでなく、子供たちが夢や希望を抱くきっかけを作ったり、その実現を手伝ったり、成長に寄り添う企業をめざし、コーポレートブランド「ジェニィ」を育んでいきます。
卸売りと小売りでブランドを分け、いまの市場に最適な生産、販売体制を築き小売りではＥＣサイトの運営も始めました。

このたびの改革は、単なるリブランディングではなく、これからジェニィがめざすべき新しいビジョンを示しています。
単なる子供服メーカーではなく、子供たちに夢や希望、楽しさなどの価値を提供できる企業をめざします。
５年ほど前まで「洋服を通じた文化価値の向上に努めよう」をスローガンとしてきました。これまでも、これからもジェニィのビジネスの基盤は洋服なのですが、人々にとって洋服は、かつては自己を形成、表現する主役から、今は単なるツールに変化していて、洋服だけでは、文化的価値の向上は難しいと考えています。
商品、サービス、イベント、ＣＳＲ活動などあらゆる角度から、心を揺さぶるような感動を与えたり、困っていることを解決したり、生活をより豊かで便利にしたり、夢や希望が持てるよう、子供たちとその家族にとっての全人的存在をめざしています。目をつぶって、ふとジェニィが思い浮かぶような存在になりたいですね。

新しいビジョンの具体策はこれから更に練り上げますが、社員には“未来発想”をしようと呼びかけています。過去の成功体験から、新しいモノは生まれにくい。例えるなら今は30年かけて築いた30階建てのビルを壊して、更地にして、基礎地盤から作っている状態です。
今後30年、50年かけて30階、50階と頑丈なビルを築きたいですね。